不動産の登記簿には、土地の場合、所在、地番、地目、地積、及び不動産に権利を有する方の住所と氏名が記載されます。建物の場合は、所在、家屋番号、種類、構造、床面積、そして不動産に権利を有する方の住所と氏名が記載されます。
大切な財産である不動産について、「売買・贈与・相続による所有者の変更」や「住宅ローンの完済」といった事実があった場合でも、そのままでは登記簿に反映されません。
登記手続を行わないままでいると、登記簿に記載されている所有者と実際の所有者が異なる状態となり、将来的に紛争に巻き込まれる可能性や、登記手続に必要な書類が廃棄されて取得できなくなるリスクがあります。
登記手続を行い、事実関係を登記簿に反映させることで、不動産に権利を有する方の住所及び氏名が明確になり、第三者からも権利関係が明白になります。これは、不動産の安全な管理において、非常に重要なことです。
代表的な不動産登記手続は、以下の通りです。
・売買・贈与・相続等による不動産取得時：所有権移転登記
・建物新築時：所有権保存登記
・住宅ローン完済時：抵当権抹消登記
・所有者の住所または氏名が変更された場合：住所変更登記・氏名変更登記
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